社会福祉法人の会計情報

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第三者委員会調査報告書 社会福祉法人夢工房

不正関係

 不正事件のあった兵庫県芦屋市の社会福祉法人夢工房の第三者委員会調査報告書が開示されています。今後、社会福祉法人監査へ参入を考えている公認会計士の方は必読だと思います。

 調査報告書(公表版)平成28年10月17日 社会福祉法人夢工房 第三者員会

 私も理事長一族の専横による大きな不正事件のあった社会福祉法人の立て直しに関与した経験がありますが、架空人件費や架空資産など不正の手口も目の当たりにしました。職員は正しい経理処理や決算方法を教えてもらえず、言われたとおりに粉飾処理をさせられていました。人件費は低く、施設の修繕維持にはお金をかけず、浮かせた資金は理事長によって私消されていました。「自分で建てた施設のお金を自分が使って何が悪い」という感覚だったと思います。当初は困難な局面もありましたが、時間をかけて指導した結果、今では少なくとも会計的な面では後ろ指さされることのない状況に立て直すことができたと自負しています。

 そのような法人の監査に当たった時にどのように対処すべきか。 公認会計士の皆さんはよく考えておく必要があります。

 ちなみに、この社会福祉法人夢工房の27年度決算は、サービス活動収益37億円で負債合計は20億円です。つまり29年度から会計監査人の監査が必要になります。

 社会福祉法人 夢工房/決算報告

 今回の社会福祉法人の制度改革の一つの狙いがこのような不正を未然に防ぐためのガバナンスの強化ですが、法人の評議員、理事、監事、会計監査人が十分に機能しなければ、不正事件に対処することは難しいと思います。