指導監査関係
群馬県の指導監査結果がホームページに掲載されています。
昨年も紹介しましたが、前払費用については私の考え方とは異なる処理方法が記載されています。群馬県の社会福祉法人の皆様は割り切って、この方法に従うしかないと思います。じゃないと指摘事項になりますので。
また、会計に関する部分について勘定科目名や属性を示すP/L、B/S、C/Fなどにいくつか誤りがありますので、細かいところは気にせずに読む必要があります。もし、群馬県の担当者の方がご覧になっておられましたら、再確認して訂正版を掲載されることをお勧めします。せっかくの良い報告書がもったいないと思います。
見解の異なる部分や僅かな誤りはありますが、抽象的な項目と件数だけを指導監査結果報告としてホームページに掲載している自治体が多い中、指摘事項が具体的で、誤りの多い事例について解説されている点で大変有意義な報告書になっていると思います。
指導監査の意義やその結果を公表する趣旨から考えるとこのような報告書であるべきだと考えます。指導監査について、各自治体が競って有意義な報告書を出すように厚生労働省がもっと指導するべきではないでしょうか。
それから、この報告書の中に、会計事務所に計算書類の作成を委託しているにも関わらず、注記の作成漏れがあったとか、決算関係書類間の数値の不整合があったなどの指摘が記載されています。
そのような指摘を受けた社会福祉法人の方は、その会計事務所とすぐに顧問契約や委託契約を解消して他の事務所を探した方が良いと思います。
公認会計士や税理士は会計や税の専門家ですが、必ずしも社会福祉法人会計の専門家ではありません。このような指摘を受けたということは、今、関与してもらっている事務所は社会福祉法人会計について勉強不足だと思いますので。
