開示関係
ある社会福祉法人の注記に「比較情報について遡及適用を行っている」旨の記載がありました。抜粋して掲載します。
電子開示システムを見ると29年度の計算書類の前年度末の数字は、28年度の計算書類の当年度末の数字がそのまま記載されているようですので、開示システム上では遡及修正されていないようです。法人で承認された計算書類では遡及修正されているのでしょうか。
また、注記に記載された数字の辻褄が合わないのも気になります。
【サービス活動増減の部】
①サービス活動収益増減額=0
②サービス活動費用増減額=人件費+事務費+徴収不能引当金繰入=296,951,051
③サービス活動増減差額=①-②=△295,951,051
注記に記載しているサービス活動増減差額の△296,951,051に一致します。
【サービス活動外増減の部】
④サービス活動外収益増減額=受取利息配当金収益+有価証券評価益+その他のサービス活動外収益=297,585,224
⑤サービス活動外費用増減額=支払利息+有価証券評価損=221,745,783
⓺サービス活動外増減差額=④-⑤=75,839,441
注記に記載しているサービス活動外増減差額は61,549,441とは14,290,000の不明な差額があります。
この他、注記された科目の貸借差額と次期繰越活動増減差額の関係もよくわかりません。
外からはわからない何かがあるのでしょうか。