社会福祉法人の会計情報

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指定障害福祉サービス事業者の行政処分について(栃木県)

不正関係

 以前、柔道経験のある職員が入所者に暴行を加えて重傷を負わせたという報道があった社会福祉法人で介護給付費及び訓練等給付費の請求に関する不正があったとのことです。

 栃木県/指定障害福祉サービス事業者の行政処分について

 処分内容は「平成30(2018)年12月14日から平成31(2019)年6月13日までの間、上記2の指定短期入所事業及び指定就労移行支援事業に係る新規の利用者の受入れを行わないこと。(法第50条第1項)」となっています。

 日経新聞にも出ています。

 福祉法人4千万円不正受給 栃木、過去に入所者傷害も :日本経済新聞

 過去の暴行事件に関してはこちら。

 【宇都宮・障害者施設暴行】理事長が陳謝「隠蔽なかった」 柔道熟練の松本亜希子容疑者「勤務態度はまじめ。更生してほしい」 - 産経ニュース

 日経の記事では「 昨年10月の定期監査で発覚。是正指導後も一部で不正が続いていた。」と書かれていたので現況報告書の「法人所轄庁からの報告徴収・検査への対応状況」を見ましたが、何も記載されていませんでした。

 法人詳細情報(社会福祉法人瑞宝会)

 この法人だけではありませんが、現況報告書に大切なことがかかれていないケースが多いと思います。所轄庁からキチンと指導すべきでなないでしょうか。

 ところで、計算書類の注記「関連当事者との取引の内容」を見ると、今年2月に退任した前理事長との取引内容に「土地賃借・ヘリ」と記載され、3千3百万円の取引金額があります。「ヘリ」って何かなと思って検索したら、この法人には所有か賃借かわかりませんが、ヘリコプターがあるようです。

 この法人の規模は、サービス活動収益9億円、負債2億円、総資産8億円くらいですが、前理事長と同姓の「プロテクターヘリ運航部機長」という役職の方がいらっしゃるようで、「移送・捜索・保護・更生支援事業に従事している他に、月に数回、職員や施設利用者の方々や地元の高齢者の方、そしてお子様方にも無料で体験フライト」を実施しているそうです。

 話は元に戻り、「関連当事者との取引の内容」の「土地賃借・ヘリ」というのは、どうやら前理事長からヘリコプターかヘリポート地代かよくわかりませんが、ヘリコプター関係の賃借料があるのだろうと推察されます。

 ちょっと珍しい取引だと思いましたので、紹介しておきました。