不正関係
産経新聞によると桐生市社会福祉協議会で着服があったそうです。
1年以内のニュースを「社会福祉協議会 着服」というキーワードで検索すると下記のような社会福祉協議会の名前が出てきます。
桐生市社会福祉協議会(群馬県)
志摩市社会福祉協議会(三重県)
川南町社会福祉協議会(宮崎県)
昭和町社会福祉協議会(山梨県)
網走市社会福祉協議会(北海道)
鹿島市社会福祉協議会(佐賀県)
南丹市社会福祉協議会(京都府)
西都市社会福祉協議会(宮崎県)
近江八幡市社会福祉協議会(滋賀県)
社会福祉協議会は様々な事業を行っており拠点が多いため、本部からの監視が行き届かないところもあるのだと思います。
誰も見ない状況で一人だけで現金や預金を扱えば、つい出来心ということもあると思います。もちろん、悪いことをした本人を許すことはできませんが、監視する仕組みを作らずに、そのような状況を放置している経営者にも大きな責任があると思います。
社会福祉協議会の場合、無報酬の名前だけの理事や監事も多いと思いますが、無報酬だからと言って、責任が無いわけではありません。しっかりとした管理体制を整える義務があります。
大規模な社会福祉協議会は会計監査人がいますが、重要性で判定して何も見ない拠点というのもあり得ると思います。しかし、小さな拠点では特に不正が起こりやすいという状況を考えると、それで良いとも思えません。
不正摘発は会計監査の主目的ではありませんが、指導的機能の発揮が特に求められる社会福祉法人監査においては、小さな拠点だからといって何も見ず指導もしないという訳には行かないと思います。会計監査にも工夫が必要ですね。