社会福祉法人の会計情報

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社会福祉法人における不祥事に対する市の対応について(柏市)

不正関係

 柏市の社会福祉法人で元理事による利用者預り金150万円と法人資金220万円の着服があったそうです。

 社会福祉法人における不祥事に対する市の対応について(平成29年11月29日発表) | 柏市役所

 市の特別監査も実施されましたが、本人から全額返還を受けており、法人側も不祥事の発生を自主的に公表したそうです。

 経緯

 平成29年11月10日 法人から柏市に第一報が寄せられる
           その後聞取り調査開始、柏警察署と相談
 平成29年11月21日 第1回特別監査
 平成29年11月27日 第2回特別監査
 平成29年11月29日 法人ホームページ及び柏市でそれぞれ公表

  第一報から公表まで19日ですから非常にスピード感のある対応だと思います。

 法人の規模は収益6億5千万円、負債11億3千万円ですから会計監査対象にはなりません。不祥事が発生するのには内部統制の欠如など法人運営に関する根本的な問題があることが多いので、理事・監事がしっかり仕事をする必要があります。

 この他に、ここ最近で以下のようなニュースを目にしました。

  • 船橋市社協で売店の売上金1千7百万円横領
  • 弘前市の社会福祉法人聖康会で入居者預り金40万円着服
  • 中間市社協で社会保険料の一部50万円着服

 いずれも小規模な社会福祉法人での少額の不正事件ですが、このようなことが相次ぐと監査対象の拡大は避けられないかも知れません。

中間市社会福祉協議会
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