社会福祉法人の会計情報

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平成30年度社会福祉法人研修会(監事研修)資料(兵庫県)

不正関係

 兵庫県のホームページに平成30年度社会福祉法人研修会(監事研修)の資料が掲載されています。研修に参加される監事の方は忘れずに印刷して持参してください。

 兵庫県/平成30年度社会福祉法人研修会(監事研修)の開催について

 掲載されている資料の内容は以下の通りです。

資料1「社会福祉法人制度改革施行後の指導監査の動向(主な指摘事項等)と問題法人の指導事例
 (兵庫県 健康福祉部 社会福祉局 社会福祉課 法人指導室)
【目次】
 ○ 理事、監事、会計監査人、評議員と法人との関係 P.3
 ○ 社会福祉法人の監事について P.4
 ○ 社会福祉法人の監事の役割等について5
 ○ 平成29年度 指導監査の状況(県所管法人)について P.6~8
 ○ 兵庫県における問題法人の指導事例等について
  事例1:サ高住の建設をめぐる不適正な会計処理等に伴う経営破綻 P.9~10
  事例2:特定の役員及びその関係者への利益供与等 P.11~12
  事例3:特定の役員及びその関係者への利益供与等に伴う経営破綻 P.13~14
  事例4:度重なる虐待事件の発生等 P.15~16
  事例5:特定の役員及びその関係者への利益供与等に伴う経営破綻危機 P.17~18
 ・ 問題法人の運営の特徴(指導監査のポイント) P.19~20
 ・ 運営に重大な問題を有する疑いがある法人への対応 P.21
  (兵庫県が所管する社会福祉法人に関する指導指針より)
 ○ 全国社会福祉法人経営指標の活用 P.22~25
 ○ 「社会福祉法経営指導強化事業(H28年度~)」について P.26

 

資料2「監事が知っておくべき!財務面において経営改善を要する法人の経営改善計画策定の方法
 (RSM清和監査法人 神戸事務所 所長 代表社員 公認会計士 坂井 浩史)
【目次】
 1.財務面において経営改善を要する法人 P.3
 2.「経営改善」の基礎知識 P.7
 3.「経営改善計画策定」の方法 P.15
 4.「経営改善」成功のための留意点 P.21
 5.経営改善計画の内容(例) P.27
 ・ 経営改善のための簡易診断シート P.29

 

社会福祉法人の監事の手引き
 (平成31年2月 兵庫県)
【目次】
 第1社会福祉法人に関する監査とは  ・・・・・・・・・・・・・・・1
 第2社会福祉法人における監査体制
  1 監事の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
  2 監事の職務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
  3 監事の選任 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
  4 会計監査人の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
  5 会計監査人の職務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  6 会計監査人の選任 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  7 会計監査人と監事との関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  8 役員等の義務と責任 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
 第3社会福祉法人の監事監査
  1 監事監査の対象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
  2 監査の種別 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
  3 監事監査規程の整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
  4 監事監査の実施手順及び留意事項 ・・・・・・・・・・・・・・10
  5 監査報告の作成、報告等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
  6 改善状況の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
  7 監事監査の留意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
 第4監事監査における着眼点
 【業務監査】
  1 規程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
  2 事業(活動)の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
  3 社会福祉法人の役員等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
  4 評議員、役員、会計監査人、評議員会、理事会に関する事項 ・・16
  5 人事・労務管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
  6 施設・事業の運営管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
  7 福祉サービスの質の向上のための取組み ・・・・・・・・・・・23
  8 社会福祉充実計画の作成・実施 ・・・・・・・・・・・・・・・23
  9 情報の公表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
 【会計監査】
  1 会計帳簿の作成状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
  2 予算 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
  3 出納・財務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
  4 契約状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
  5 資産の管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
  6 残高証明書との照合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
  7 決算書(計算書類等)の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・31
  8 資金移動の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
  9 財務状況等の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
  10 決算監査時の確認処理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
  11 入所者預り金 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
 〔参考資料〕
  1 監事監査規程(例) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
  2 監事監査チェックシート
  ・チェックシート(業務監査)  ・・・・・・・・・・・・・・・・45
  ・チェックシート(会計監査)  ・・・・・・・・・・・・・・・・49
  ・計算書類等の数値チェックリスト  ・・・・・・・・・・・・・・56

  資料1はタイトルからわかりますように、不正事例が紹介されています。実際に起きた事例ですから、教科書的な資料で学ぶよりは、興味が持てます。自分の法人では防止する仕組みが出来ているかなど、監事の方には大いに参考にしていただいて、監査に役立てていただきたいと思います。
 他の都道府県とは異なる視点で作成された、大変役立つ良い資料だと思います。

 資料2は経営改善について詳しく記載されていますが、資料を読むだけではレベルが高く難しく感じるかもしれません。講師の先生は兵庫県の包括外部監査人などもされていた偉い先生ですが、実際に研修を受けることで理解が深まると思います。
 監事だけではなく理事長を始め理事、事務長の方に是非読んでいただきたい資料だと思います。

 3つ目の監事監査の手引きも良くまとまっており、監事の方は必ず一通り目を通しておくべき資料だと思います。監事監査の際は手元に置いておかれた方が良いですね。監事監査チェックシートは大変なボリュームですが、職員からのヒアリングだけではなく、各資料や帳簿を確かめる必要があります。
 監事監査規程も掲載されていますが、その中にあるように計画的に監査しないと監事監査なんて終わらないと思います。監査が終わらないと監査報告書も提出できません。

 決算監査1日のみで監査を終わらせている監事の方は、今すぐ考えを改めるべきだと思います。後で責任を問われることが無いよう、きちんと職責を全うしていただきたいと思います。