不正関係
今年6月岡山県から改善命令が出された社会福祉法人久赤会でさらに大きな不正が発覚したそうです。
新たに不明金1.2億円、岡山の社福法人 元理事長を告発（山陽新聞デジタル） - Yahoo!ニュース
「赤磐、高梁市で特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人久赤会（赤磐市西軽部）で約８７００万円の使途不明金が見つかった問題で、新たに約１億２千万円の使途不明金が発覚し、元理事長の男性（６２）が業務上横領の疑いで告発されたことが２０日、分かった。岡山県警は告発を受理しており、本格的な捜査に乗り出す見通しだ。」
8,700万円でも大きな金額ですが、さらに1億2,000万円ですから、かなり大きな事件になってきました。
今年の６月、岡山県から出された改善命令は下記の通り。
社会福祉法人への改善命令について（平成30年6月8日岡山県）
現況報告書の「監事監査の状況」には下記の記載があり、監査意見不表明なのかもしれません。
①事業報告書等は、法人の状況を正しく示しているとはいえず手続的瑕疵があると考えられるが、監事への充分な資料の開示がなされておらず、具体的な監査意見を表明出来る状況にない。
また、「法人所轄庁からの報告徴収・検査への対応状況」には10項目も記載されています。理事会や評議員会の決議事項等にも「理事長及び理事解任について」など生々しいものが出てきます。興味のある方はご覧ください。
計算書類を見ると前期8千7百万円の短期貸付金は当期には1億3千1百万円の長期貸付金に振替わっています。この貸付金に対する引当金は計上されていませんが、回収可能性はあるのでしょうか。また、何故か職員預り金が△2百万円です。
開示書類から法人の混乱状況が見て取れますが、今後の動きについても注目したいと思います。
